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機動新世紀ガンダムX(DVD-BOX) 1/3

 コロニー・地球間の戦争とニュータイプというガンダムの世界観を新たな形で見せてくれた、という点で、私は好きな作品です.本放映では見てなかったのですが、数年前にケーブル局で再放送されたときに見ました.全体でまとめての感想にしようかと思いましたが、やはり本作はつっこみどころが多すぎて楽しいので、各話ごとに書くことに.




第一話「月は出ているか?」(ジャミル・ニート)

 「かつて、戦争があった」このナレーションだけでAW0015に浸れますなぁ.ガロードの突然の乱入に悲鳴をあげることもなく「待っていました」とはティファも肝がすわってます.でも人の気持ちが読めるだけでGXのありかがわかるのかな? ティファの能力ってなんでもあり?

 GXの立ち上がるシーン、胸から排気して目が光るのはやはり「ガンダム」のお約束.その後はチューブを引きちぎるんじゃなくて頭部をたたきつぶしてましたが.

 ガロードが戦ってる間、ティファは隣に座ってますが、加速度ってどうなってんだ?ていうかガロードはじめMS乗りは全員シートベルトしてないんだよね.みんなすごく身体が丈夫とか.



第二話「あなたに、力を…」(ティファ・アディール)

 ウィッツのエアマスターとロアビイのレオパルドに迫られるGX.「ぶ、武器は?」そうそう、主人公はそうやって探さないとね.でもマニュアルは無いのによくガロードはよくシールドライフルを見つけました.すぐ落としちゃったけど.

 ガロードに楯にされるティファ、あんだけ飛び回るGXの手の中にいて、「信じて、いたから」で片付けちゃうとは.やっぱり戦後生き残った人間はみんな身体がおそろしく丈夫なのかな.落っことしたシールドライフルはしっかりエアマスターが回収.

 ガロードの父親は軍の技術者で本人もメカ好き、という設定はアムロに通じるものがありますが、それにしてもマニュアル無しであれだけGXを使えるとは.バルチャーのMS集団に対しても、致命傷は避けて攻撃しているようだし.どうやってあれだけの操縦法を身につけたんだ?

 ガロードを助けるために月のマイクロウェーブ基地にアクセスするティファ.GXの工場といい、やっぱり「ティファはなんでも知っている~(音符)」.でもサテライトキャノンの威力については、ガロード同様に認識してなかったのでしょうか.ソーラ・レイ発射後のアムロ同様、死んでいく人の思念に襲われるティファでした.

 ところでバルチャーって「ザブングル」に出てくる運び屋と似てますね.荒廃した地球っていう設定は共通するものがあるからかな.



第三話「私の愛馬は凶暴です」(シャギア・フロスト)

 GXを止めたジャミル、第一話のガロードと同じ手口.なぜかガロードに戦闘を見せるジャミル.ガンダムの扱い方を教えたいのか?

 脱獄してティファに花を届けるガロード.毎晩眠らされてるのか?気付けよシンゴ.ちょっと情けないぞ.

 出た出たシャギア・フロスト.そしてオルバ・フロストがフリーデンに潜入成功.「愛しています、殺したいほど」この兄弟はいちいち言うことが芝居がかってますなぁ.



第四話「作戦は一刻を争う!」(ジャミル・ニート)

 過去を話し始めるジャミル.「かつて戦争があった」って、ナレーションの真似してるし.15年前から揉み上げがあんなだったんですね.

 今回キッド登場、ガロードとガキ同士、同レベルで喧嘩してます.

 ジャミルを誤解していた自分を責めるガロード.GXで出させてくれるようジャミルに頼んだりしている間に、ベッドごとオルバに連れ去られるティファ.今回から「兄さん」が始まります.サラの心配は当たっていたわけですな.



第五話「銃爪はお前が引け」(ジャミル・ニート)

 「好きんなっちゃったんだから当たり前だろ!」キッドじゃないけど、ほんとにそのまんま.「私にもあんなガムシャラな頃があった」ってジャミルは懐かしモードに入ってるし.

 「当たれ、当たれ!」で連射したあげくの弾切れはお約束.ヴァサーゴとアシュタロンそろい踏みでピンチのGXに、レオパルドとエアマスターが助っ人に.本作のガンダムそろい踏みですなぁ.

 グランディーネの連続砲撃を破るべく、ティファからジャミルへテレパシー.でもどうやって正確な方向を伝えたんだろう.炎を背にして現れるティファ.ちょっと「ボトムズ」のキリコみたい.ガロードが「帰ろうぜ」と声をかけ、フリーデンが彼らの家になった瞬間でした.



第六話「不愉快だわ…」(サラ・タイレル)

 恋をして悩み多きガロード.それはサラも同じ.ティファとジャミルを交えて妙な四角関係.お互いの15歳の頃を語り合うジャミルとテクス.やっぱテクやんは渋いねぇ.ジャミルの甘さが際だってしまいます.

 責任を感じて暴走したガロードを襲うエニル・エル.「させるかぁ!」はやっぱりガンダム名台詞.

 世話好きトニヤのくれた口紅をつけてみるティファ.運悪く見てしまったサラの一言で傷ついてしまうのは、切ないですねぇ.



第七話「ガンダム、売るよ!」(ガロード・ラン)

 ジャミルを危険にさらしたことで、サラにひっぱたかれるガロード.さすがに戦後を生き抜いてきただけあって「殴ったね!」とは言いませんな.しかしティファに「会いたくない」と言われた上に、彼女がジャミルを見舞うところを見てしまったのは、タイミング悪すぎました.

 「帰ってくるのかな?」テクスもよく気がつきますが、トニヤもかなり鋭いカンしてますね.



第八話「あの子、許さない!」(エニル・エル)

 火あぶりになるエアマスターを助けた輸送機はフロスト兄弟.まだまだ潰されちゃ困るってとこでしょうか.

 トニヤのせいで金塊のことがばれるウィッツ.この頃から、この二人はいい取り合わせですよね.

 サラに「顔きつくなったな」.相変わらず渋くて鋭いテクス.彼に諭されてティファも考え始めます.

 襲われたガロードも助けるフロスト兄弟.「美学が許さない」って、逆恨みじゃないですか.「GXの性能で勝てたんだ、君の実力じゃない」アムロも似たような事を言われていたなぁ.



第九話「巷に雨の降るごとく」(テクス・ファーゼンバーグ)

 サラにひっぱたかれても、ティファに拒絶されても、やっぱりエニルの確信通り、ガロードは戻ってくるのでした.「帰るチャンスを待ってたのよ」ほんとにその通り.

 サラの指示で湖に逃げるフリーデン.片側にレオパルドをぶらさげて飛ぶエアマスターですが、相当バランス悪いんでは?

 ジャミルはベッドに寝てるときくらいグラサンはずしてもいいのに.

 わざわざ湖の上に、しかも背中を向けて立って待つザコット、演出好きで炎好き.

 ガロードのGXを軽くあしらうエニル.とことんガロードに執着してますなぁ.「やるしかないのか」ここでもガンダム名台詞.

 美学よりも兄さんの言いつけが大事なオルバ.ジャミルにくってかかっていたサラも、土壇場の土壇場でティファを信じることに.そして、月からのマイクロウェーブそのもので窮地を脱する一行.豪快ですねぇ.

 そんでサブタイトル.うんうん、テクスは渋いですなぁ.

 ガロードに対するペナルティがティファの世話とはねえ.「このマセガキが!」って、キッドあんたもガキじゃん.

 帰るべき場所を失ったのはエニル.ここで本当に「あの子、許さない」だよね.

 最後のティファの「秘密、です」には、いや全くやられちゃいました.



第十話「僕がニュータイプだ」(カリス・ノーティラス)

 キッドとっておきのパーツは主役メカ交代への前フリ.さて娯楽室を作るロアビイ、有料のつもりが、「女性の会費は無し」「ビリヤードで会費はチャラ」「十五歳以下はタダ」でガックリ.並んで座るガロードとティファは初々しいですねぇ.

 雪上での戦いには不利なガンダム3機に、ティファに迫るカリスのヴェルティゴ.カリスの言う「仲間」という言葉に反応するガロード.彼がムキになるのはティファと感応できるニュータイプへの嫉妬でしょうか.「ララァ、奴との戯れ言をやめろ!」みたいな感じ.

 「そうですティファ、未来が見えるでしょう」いったいどんな未来が...



第十一話「何も考えずに走れ!」(ジャミル・ニート)

 ノモア市長に「接触するな」と言われてしょんぼりのカリス.彼もやっぱり仲間が欲しいのかな?

 ふたたび悪巧みのフロスト兄弟.「ただし、シミュレータだけどね」そういやリュウも似たようなことを言ってました.

 とっておきパーツを使ってボロボロGXを改造するキッドとメカマン.「好きだからやっている」とはいえ、不眠不休とはねぇ.

 シャギア「なめてもらっては困るな」そうそう、敵役はこうでなくちゃ.

 「何も考えずに走れ!」仁王立ちでこう言うジャミルは運動部のコーチみたいですなぁ.



第十二話「私の最高傑作です」(ノモア・ロング)

 OPは一部ディヴァイダーにさしかえ、レオパルドやエアマスターのカットも増えて、ヴァサーゴとアシュタロンも登場.

 颯爽と登場したと思いきや、ずっこけるGXディヴァイダー.でもすぐにフロスト兄弟を圧倒し、ジャミルをもうならせるガロードの順応力と操縦センス. 街ですれ違うトニヤ、サラとエニル.この後の伏線かな?

 「無茶はしても無理はしない」「十五なんて半分は子供」「だが残りの半分は大人だ」テクスがいると会話にも渋いものがありますなぁ.

 ノモア市長、本名ドゥーラット博士に面会するエニル(ガロードいわく「お色気姉ちゃん」).彼女の出自と来歴がなにげに明らかに.ついでにカリスが人工ニュータイプであることも.

 フォートセヴァーンに潜入するガロード.もともとこういうのはお手の物でしたよね.でもティファとカリスには気づかれているのでした.

 兄の意趣返しに迫るオルバ、思いこんだら突っ走るところはガロード並みでは.



第十三話「愚かな僕を撃て」(カリス・ノーティラス)

 GXディヴァイダーに乗るジャミルの参戦で一時的に形勢逆転.「少年の心は時として成人男子に伝染する.よくある例だ」いいぞテクス.

 ニュータイプの力を使わずとも戦う術があることを見せるジャミルに、ガロード「見える、見えるぞジャミル!」これもガンダム名台詞のオマージュかな? そして戦うことが優しさとガロードに教えるジャミル.どんどん「トップをねらえ」のコーチみたいになってきました.

 市長の憎しみを知ってガロードのところへ赴くカリス.ていうか、いままでなぜ気がつかなかったのかな?

 「アタれぇ!」「よし!」そしてガロードのセンスがついにカリスの能力を上回ることに.ところでノモア=中田和宏さん、ウィッツ=中井和哉さん、エニル=本多知恵子さんとくれば「グレネーダー~ほほえみの閃士」を彷彿させます.

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