ARIA The ORIGINATION 第13話 その 新しいはじまりに…(終)
アバンは入社当時の両手袋の灯里から.初めて制服を着た後輩を見つめるアリシア、「うふふ、ちょっと嬉しいだけよ」、よっぽど嬉しいんですね.
灯里のプリマ昇格よりも、藍華とアリスにとってはアリシアの寿引退の方が大ニュース…というより、二人が本当に気にしているのは、残される灯里の気持ち.お互いプリマになって、以前のように頻繁に会えないから尚更、かもしれませんね.
引退セレモニー準備や引き継ぎで忙しく、以前と同じように二人と一匹のアリアカンパニーで「当たり前のような穏やかで幸せな日々」.
でも、分からない点を尋ねようとふと振り返ると、席を外しているアリシア.運悪くアリア社長もいなくて、おもわず涙をこぼしてしまう灯里.
引退して欲しくない、もっと一緒にいたい.気持ちを抑えきれない灯里に、アリシアも自分の「我が儘」を告白.随分前から灯里にはプリマになれる実力があったのに、一緒にいる日々を失いたくなくて、先延ばしにしていた.
そういえば、第2期最終話でアリシアが「なれるんじゃない、灯里ちゃんも、もうすぐ妖精さんに」って言ってました.
てことは、春頃、つまり第3期の冒頭あたりでプリマ昇格試験やっててもおかしくなかった.それを先送りにしていたけれど、アテナがアリスを、晃が藍華を昇格させたことで、いよいよ自分も心を決めなくてはならなくなった、ってことでしょうか.
あらためて「時間も場所も、移り変わっていく」と実感した灯里、「アリシアさんのことも、笑顔でお見送りしなくっちゃ」と、離される手.いーいですなぁ.
引退セレモニー前日、最初のお客は郵便屋のおじさん、現場を引退して今は内勤.「大丈夫だぁ、嬢ちゃんにはこの街がついとる」.
その言葉通り、口コミで既に予約が入りはじめている灯里.「灯里ちゃんのアリアカンパニーは、もう始まっているのね」に、顔赤らめる灯里.うんうん、そーですね.
そしてセレモニー当日、灯里とアリア社長を乗せ、飾り付けたゴンドラを漕ぎ出すアリシア.振り返ってアリアカンパニーを見る、その胸中にはきっと万感の想い.
BGMは「横顔」ってのがまた泣かせます.
居並ぶゴンドラの列を分けて進むアリシアのゴンドラ.そしてオールを受けとる灯里.
自分がプリマ昇格したときのことを思い出し、涙を浮かべて頭を下げるアリシア.季節外れの早い雪に、彼女の通り名どおり「まさに、スノーホワイトだな」と晃.
このオンエアはちょうど三月末、卒業式とか入学式とか、別れと始まりの季節ですね.第1期の最終話といい、ほんと本作は、タイミングぴったりに合わせてくるなぁ.
今日からは一人と一匹のアリアカンパニー.でも「そっか、ここには、これまでの楽しい思い出が、今でもいっぱい詰まっているんだ」
シャッターをあけたら、消えてしまう光景、でもその先には彼女のアリアカンパニーの新しい現在.見ているこっちも元気づけられます.
そして語られるみんなの現在.いつのまにか店に来ている暁、ってのが、いいですね.いまだ自分の気持ちには気付いていないようですけど(おそらく灯里も).
それぞれに新しい道を歩む三大妖精とその弟子達.そして時間があれば、グランマとアリシアが訪れてくれるアリアカンパニー.今更ながら、第7話は引退したウンディーネのその後の日々を見ることで、アリシアや灯里に新たな道へ踏み出すきっかけの一つとしての意味合いがあったのかも.
最後のEDは「ウンディーネ」ってのが、いいですね.でも、ほんとに終わりだなぁ.
そしてやっぱり彼女が次を担う両手袋になりました.グランマ最後の弟子アリシアの最初で最後の弟子灯里の最初(?)の弟子アイ.
冒頭のアリシアと同じことをしていることに気付く灯里「ちょっと、嬉しいだけだよ」.またここから始まる、新しいアリアカンパニーの物語.アイはどんなウンディーネになるのかなぁ.
期待以上の視聴後感を残してくれました.いやまったく、本作を見られた今季は最高でしたよ.
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