蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT
一騎たちが戦う前の話.第1話で出撃前に退場してしまった蔵前果林や総士の父親・公蔵もたくさん登場.
一騎と偶然出会って顔を赤らめる翔子、懐かしいですね.そしてまだ乙姫も人格未形成.一騎と総士もぎくしゃくしたまま.
今回の主人公、将陵僚と幼なじみ生駒祐未の海水浴デート、青春って感じでいいですね.でも帰ってみると父親・正幸が倒れ、それをきっかけに竜宮島の秘密を知る祐未.
父親の残したカードでアルヴィス内部に入った祐未に「卒業おめでとう」と僚.子供達にとって、予めメモリージングされた知識が覚醒し、アルヴィスのことに気づくことが卒業だったというわけでした.
祐未「あなたと出かけなければ、父さんはあんな事にならなかった、そう思う自分がいるの」なんて辛い科白.
そして竜宮島本体からフェストゥムの注意をそらすためのL計画に参加する僚、祐未ほか8人のパイロット.私的にツインテールの子が気になりましたが、最初に同化現象を起こしてしまいました.
誰にも懐かない僚の飼い犬プク、なぜか果林からは餌を受けとり、引き取ることに.
本作のファフナー、ティターンモデルはジークフリートシステムを内蔵しているため、単独行動できるがパイロットへの負担が大きい、という設定.その分、同化現象が進むのも早いってわけで.
かつて失った片眼のためにファフナーを起動できない総士に、ジークフリートシステムでのバックアップを命じる公蔵.「過酷な状況であっても行きようとする者の意志、僕に背負えるのか、乙姫」、総士はこの頃から覚悟を迫られていたわけですね.
「欲しかったのは生きるための場所だ、死に場所なんかじゃない、絶対に」と希望を捨てない僚、でも次々と仲間とファフナーを失うL計画メンバー.
果林も度重なる起動実験で同化現象をおこし、目の色が変わってしまいました.
「誰かが犠牲になって、私たちだけ安全な場所にいて、それが正しいのかな」難しい質問ですね.
2ヶ月たってL計画の終了、最後に開いたブロックの潜水艇で脱出しようとする一行.でもとうとう海中にまで出現したフェストゥムに潜水艇は消滅.
島の存在を知られぬため、帰還をあきらめる僚と祐未、「好きだった、たぶん、ずっと前から」「あたし、あなたが好きかどうか分からない、そういうの、いつの間にか通り越してた」
降りつもるマリンスノー、「今側にいてくれるのが、あなたで良かった」「これって、好きって事なのかな、でもなにか、それ以上のものを感じる」そして祐未退場、なんて切ないラブシーン.
近づくフェストゥムに「代謝って、身体を生まれ変わらせることだよな、お前達も、それを手に入れた、それって、命になるって事だろ」と僚、本編に繋がる重要な科白ですね.
最後はフェンリルを解放することで、海中にもフェストゥム出現のメッセージを伝えました.
島に流れ着いた機体の残骸、僚の残したサウンドレコーダーを聞く大人達、そのコクピットで息を引き取ったプク.そして総士「僕たちは常に、誰かが勝ち取った平和を、譲ってもらっているんだ」、とどめにangelaの歌う切ないEDが涙を誘いました.
本編同様、辛くても生きることの大事さを伝えたいのだと思いますが、安易な自己犠牲賛美にとられないかちょっと心配.
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